Himanasenseiのブログ

学童先生のつぶやき

子どものトラブル

 

学童で働いている際に必ず遭遇する子どものトラブル。

いたずら、ルール違反、子ども同士のトラブル、はたまた子どもと職員のトラブル等々・・・

それぞれに対応する際、特に意識していたことをまとめます。

 

  • 大前提
  • 事実確認
  • 何故それをしたのか
  • 個人を否定しない
  • 叱る時間は短く
  • 1回で理解させようとしない

 

大前提

感情的にならないように常に自分の感情はコントロールしていました。

意図的に感情を発露させることがあっても、よっぽど命の危険等がない限りは感情のままに叱らないように気を付けていました。

(発露させることがあれば、仲間にフォローアップもお願いしていました。)

 

①事実確認

まずなにが起こったか(起こっているのか)を確認します。

子ども達には「ここで怒りたいわけじゃなくて、何が起こっているか知りたいから教えてくれる?」と聞いていました。

 

事情聴取の際、本人は怒られることを避けるため嘘をつくことがありますが、それはそれとして「その子が話す事実」として聞きます。

客観的事実を保つために場合によっては第三者にも事情を聞くことがあります。

事実が難解で、本人にも分かっていない場合等は図解することもありました。

あくまで「事実確認」なのでここでは感情を入れずに淡々とし、決して叱りません。

 

②何故それをしたのか

事実確認と合わせてですが、個人的にはこの理由が一番重要だと思います。

例えばAさんがBさんを叩いたとして、

 

・Aさんはただ何となくBさんを叩いた

・AさんはBさんに執拗に悪口を言われ耐えられず叩いた

 

同じAさんがBさんを叩いたでも状況が全く異なります。

また、Aさんがとんでも理論でBさんを叩いていたとしても、これもその子の事実として一旦は聞きます。

 

③個人を否定しない

このあたりから「叱る」ターンになってきます。

行為の否定+してはいけない理由+代替行為を合わせて話します。

叩いたという行為だけを否定し、叩いてしまったAさんそのものは否定しません。

 

例Ⅰ)叩いてしまうAさんは人間の屑だね、そんなんだと友達いなくなるよ←人格否定

例Ⅱ)いくら腹が立っても相手を叩いてはいけない。相手が怪我をしてしまうとあなたも傷ついてしまうから。まずは言葉で相手に伝えよう。←行為の否定+してはいけない理由+代替行為

 

④叱る時間は短く

理想は5分、長くても15分。私はこれが一番難しかったです・・・

長い話って大人も聞きたくないですよね。もちろん子どももそうです。

長ければ長いほど「早く終わってくれ~」と思い適当なことを言い出したりします。

端的に!短く!

 

⑤1回で理解させようとしない

そもそもですが1回できく子はいません。それだけで改善されたら奇跡です(笑)

あんだけ叱ったのにもう同じことするの?!ということもよくあります。

そこで負けずに、ダメなことはダメという姿勢は崩さず、繰り返し話していきます。

少しずつ、少しずつ。大人も根気よく話続け、気長に構えることが大切です。

 

ざっとまとめました。

対子どもだけではなく、大人同士でも通じる面はあると思っています。

(実際パートさん相手にも同じでした・・・)

また別な考え方で接している方も多くいると思います。

より良い方法があれば是非教えて頂きたいです。